森へ還る
わたしの故郷の森へ還る
その森で待っている人がいる
待っている動物たちも
野菜や果物やハーブを育てて
毎日の食卓に
お花も部屋に彩りを
そんな贅沢な風景がわたしを喜ばす
ずいぶんとしあわせな気持ちでいられる
わたしの森は育む力がある
静かにそこにあるだけなのに
毎日違った風景に驚く
同じように見えて変わっている
変わり続けているのに
懐かしい気持ちになる
もうこころを揺さぶられたくはない
希望や期待があるから
揺さぶられてしまう
そんなものはもう捨ててしまっていたのに
早く手放さなくてはいけないのに
わたしはこころも弱くなっている
あんなに強く自分に誓ったことも
すっかり忘れてしまっている
どうして突然恋に落ちてしまったのだろう
わたしの森に還りたい
わたしの居場所
わたしの楽園
ああ、わたしの森を
今日もわたしは想うだろう
カタオモイ
わたしの恋は…たぶん片思い
わたしは彼のお気に入り
好いてくれてるけど
愛してはいないだろうね
いつでも優しくしてくれる
もしかして
錯覚するような優しさ
少しの間だけ夢見ることが
その優しさに浸ることが
わたしの慰めになっている
わたしは彼のすべてがいとおしい
ずっと彼を見ていたい
彼を好きだと確信してから
わたしはいつもふわふわ
愛されてもないのにふわふわ
なんでだろうね
独りよがりの恋と書いて
カタオモイって読むのかなぁ